【2023年3月5日・12日開催】
第72回VPFウェビナーへのご質問と回答

【2022年8月7日開催】小児口腔機能訓練ウェビナー終了後のご質問への回答

【質 問】

一般歯科で4ヶ月リコール中の小1男児.ブラッシングは母任せのため,今後を考えて,男児自身でのブラッシングの習慣付けと仕上げ磨きの指導を開始したが,ブクブクうがいが出来ないことに気づいた.母に尋ねると,外出から帰宅時にはガラガラうがいを促していたため,ブクブクうがいの習慣はないとのこと.口唇を摘んでほっぺたを膨らますことを模倣させるもできず、口に水を含んで行うとむせた.

口唇閉鎖が難しいことから,鼻疾患の有無を尋ねたところ,学校からも同様の指摘があったため耳鼻科受診を考慮中.ブクブクうがいができるようにトレーニングしたいが,どこからのスタートがベストか?

【回答】

本来,ウェビナーでは個別の症例についてのご相談は受けていません(理由は,実際にご相談の対象の方の診察をしておりませんので,ミスリードする可能性が高いためです)が,比較的聞かれるご質問ですので,例外的に一つの案として回答いたします.

日常的に開口が見られるのであれば,まずはadenoidやtonsillar肥大による鼻呼吸の障害を疑います.とくにadenoid肥大の場合には中耳炎の頻発の有無のチェックが必要です(理由は,基礎AやVPFセミナーでも取り上げています).これらについては小児耳鼻科の手を借りる必要があります.

その上で,開口が改善されなければ,

1. 笛やストローでblowingの訓練(方法はウェビナーで紹介しました)

2. blowingが可能になれば,笛やストローを外して,眼前のろうそくの灯を吹き消す,紙ボールを口唇破裂音で飛ばす,こよりを呼気で倒す,という訓練を開始.

3. blowing中に下口唇を示指で上口唇に当てる.これによりpuffing動作につなげる.

4. 少量の水を口中に溜めながら,puffingする.

 以上から開始していただくのはいかがでしょうか.

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